2024/12/06
あいおいニッセイ同和損保/滋賀大学による道路走行品質推定手法の開発
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
- 価値創造
- 仮説検証
- 研究開発
- 共同研究
- データ解析
- DS学部
- 連携協定あり
危険リスクである加速度変化を可視化し、道路安全性の向上をめざす
交通安全の目標を実現するには、マナー向上と政策支援に加え、新たな技術面の支援が不可欠です。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社と滋賀大学が設立した専門研究拠点「日本セーフティソサイエティ研究センター(JSSRC)」では、あいおいニッセイ同和損害保険 で実施したプローブカー走行データを分析し、車両走行中の加速度変化パターンから急減速、急発進、急ハンドルなどを発見する手法を2023年より設計開発しています。
この手法では、滋賀県内数十台のプローブカーの5年間走行データ、および東京都内数百台の5年間走行データを対象に分析しました。まず、道路空間を経度緯度に基づいて区切られたメッシュネットワークで表します。各メッシュ内において、短い時間内に一定以上の加速度変化が検出されれば走行のリスクとしてそのメッシュに記録されます。急減速が多数検出された地点があるメッシュは 色濃く表示され、 可視化されています。こういった危険リスク情報が道路安全性の向上、旅行経路の選択、道路改良工事などの役に立つことが期待されます。
今は東京都内、滋賀県内の主要道路における危険リスクの分析と可視化が実現されています。今後、より分析速度を向上するようにアルゴリズムを改善しながら、危険挙動と事故発生地点の相関関係の検証、主要道路以外細かい道路まで危険リスクの分析と可視化を進め、最終的に全国範囲に拡大したいと思っています。
2023年8月14日には自動運転車両の走行データを用いた走行環境リスク要因の走行リスクへの影響分析の研究に関して、あいおいニッセイ同和損害保険と滋賀大学で共同特許を取得致しました。
なお交通安全性の向上をめざし、国は第11次交通安全基本計画の目標「令和7年までに24時間死者を2000人以下」及び持続可能な開発目標SDGs目標3の6「2030年までに、交通事故による死亡やけがを半分にまで減らす」を打ち出しています。
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