センターの概要

滋賀大学は、2016年に日本で最初のデータサイエンスのための教育研究組織「データサイエンス教育研究センター」を設置し、その後も全国に先駆けてデーサイエンス学部、研究科を開設しました。我が国のデータサイエンス・AIの教育研究を牽引してきた滋賀大学が、さらにこの動きを加速させるために、2022年4月に起ち上げたのが「データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター」です。

本センターでは、Society5.0の到来の鍵をにぎるデータサイエンスとAIの先端研究の推進、データサイエンス人材の育成、データサイエンスの社会実装を、企業・自治体と手を取り合い強力に進めます。さらに、これら活動を有機的に結びつけ、シナジー効果が生まれる環境整備にも力を注ぎます。

センターの使命

滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターでは、4つの使命を掲げ、日々の活動に取り組んでいます。

研究の社会実装

企業や自治体と多様に連携し、データサイエンス・AIをテーマにした共同研究プロジェクトを積極的に推進。実社会の課題解決や新たな価値創造の原動力をめざします。

先端研究の牽引

機械学習、最適化といったデータサイエンス・AIの基盤となる先端研究や、新たな分析手法の開発に取り組むことで、研究分野全体の進化・発展に貢献します。

教育基盤の拡充

オンラインを使ったデータサイエンス・AI教育の全国展開や、リベラルアーツ、DSリテラシー、STEAM教育を柱にした「未来創生」型の文理融合教育の確立をめざします。

高度専門人材の育成

大学院教育や企業との共同研究を通じて、データサイエンス・AIへの高度な専門性を持つ人材を育成。また、これら専門性を活かして起業する人材の育成・支援にも取り組みます。

運営体制

社会DX研究推進部門によるマネジメントのもと、研究、教育、産学連携、情報発信を専門にした4部門が連携することで、Society5.0の実現に貢献します。

メッセージ

センター長のメッセージ

笛田 薫

データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター センター長

2017年、日本初のデータサイエンス学部が滋賀大学に新設され、私たちは学部教育だけでなく、企業や行政と連携し、さまざまな教育研究、社会貢献活動を行ってきました。
そして現在、データサイエンスに対する社会的ニーズは、ますます大きくなってきています。

これら社会からの要請に応えるために、本学ではデータサイエンス教育研究拠点である「データサイエンス教育研究センター」が持つ「学術研究×人材育成×社会実装の好循環システム」機能の拡充・高度化を図り、2022年4月に「データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター」に発展的改組を図りました。
全学部の高度な知見を結集させて、ビジネスや社会の課題をさまざまな切り口から解決したり、新たな知見を発見したりすることができるのは、当センターの大きな特色です。
滋賀の地から、データサイエンスで世界を豊かに変えていくことをめざします。

副センター長のメッセージ

河本 薫

データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター 副センター長
滋賀大学 データサイエンス学部 教授

「研究から応用へ。センター、企業双方の好循環を」
前身であるデータサイエンス教育研究センターでは、研究者と企業の連携を図り、データ活用における多様な要望に応えてきました。この連携により研究から社会での応用へと視野が広がり、研究内容も研究者も進化しています。当センターでは、これらの効果、作用をさらに昇華させ、企業との連携強化にいっそう力を注いでいきます。私は共同研究はもちろん、30年にわたる企業人としての経験、データ分析での業務革新の実績を活かし、より実践的なビジネスサイエンティストの育成と輩出、センターでのリスキリングにおいても社会貢献を果たしてまいります。

佐藤 智和

データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター 副センター長

「センターの知見で社会に新たなイノベーションを起こす」
滋賀大学は、データサイエンス学部創設以来さまざまな企業との共同研究を積極的に推進してきました。このような共同研究は、大学に蓄積された知見を単なる学問に留めず、実社会に還元するという点で重要なものです。共同研究は、企業にとってはそれぞれが抱える直接的な問題点の解決や新たな発明、社員教育に繋がりますが、大学にとっても、企業が持つ多様な実データを活用することで研究に対する新たな視点や可能性の発見に繋がる、というメリットがあります。当センターでは、データサイエンス分野のみならず、経済、教育を含む全学的な知見を強みとして活かし、今後幅広い企業との共同研究、学術指導をさらに加速していきます。

田中 勝也

データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター 副センター長
滋賀大学 経済学部/環境総合研究センター 教授

「経済学とデータサイエンスで社会課題の解決を」
経済を建学の発端とする滋賀大学では、データサイエンスにおいても、経済学のバックグラウンドに基づいたリソースを多数有すことが他にはない特長であり、最大の強みです。今回、新たにスタートを切った当センターでは、企業、行政等へのアウトリーチを一段と推し進め、データサイエンスを通じての価値創造や課題解決に貢献してまいります。さらに、私の専門領域である環境経済学・空間データ分析における海外での研究活動とネットワークも活かし、副センター長として、日本経済とデータサイエンスのさらなるグローバル化にも力を尽くしていければと考えております。

深谷 良治

データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター 副センター長
教授

「データサイエンスによるイノベーションとしてビジネス変革を支援する」
企業内における業務変革から社会課題解決まで、イノベーション起こそうと考える企業や自治体のパートナーとして、当センターは伴走いたします。私はIT企業に在籍していた際、デジタル技術を活用した新サービスや新規事業を生み出すことに数多く挑戦してきました。イノベーションを起こすには無数の壁があります。最初から「できない」と諦めるのではなく、データと知見を総動員し知恵を練ることが大切です。「where there is a will, there is a way.」。強い意思をもってすれば、創造的な道は開けます。データを軸にして、価値創造のフロンティアを皆様と共に切り開いていきたいと考えています。

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