政府・自治体

2025/12/12

日吉と共にアオコ発生のメカニズムを調査

株式会社日吉

  • 価値創造
  • 学術指導
  • データ解析
  • DS学部
  • 連携協定あり

測定データを可視化し、相関関係の存在を明らかに

琵琶湖最大の内湖である西の湖では、イケチョウガイを用いた淡水真珠養殖が行われており、かつては年商数十億円規模の地場産業を支えていました。しかし近年、水質の悪化によりイケチョウガイの生育環境が悪化し、養殖業の存続が危ぶまれる状況となっています。
特に問題となっているのが、植物プランクトンが水面を覆うアオコの発生です。そこで、アオコ発生メカニズムの解明を目標とするデータ収集および分析プロジェクトを株式会社日吉と共に滋賀県の補助事業として実施しました。
西の湖に設置した気象計および水質測定機などの測定データを可視化し、目視により記録したアオコ指標との関係性を分析した結果、夜中から朝の時間帯にかけて風が強い日にはアオコ発生が弱まる相関関係が存在することが明らかになりました。また、目視により記録しているアオコ指標を、写真画像を入力とする深層学習により高い精度で予測可能であることを示すことに成功しました。本取り組みは、西の湖の環境改善に向けた第一歩となるものです。

アオコ発生時の湖面写真
専門領域キーワードアオコ発生予測

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