製造

2025/12/12

日本電気硝子で時系列データ分析の学術指導を実施

日本電気硝子株式会社

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時系列解析で幅広いテーマの分析能力の向上をめざす

特殊ガラス製品の製造を行う日本電気硝子株式会社の社員を対象に、時系列データの分析を中心に学術指導を行っています。2024年度は、ガラス製造設備の操業監視機能の強化を目的とするセンサーデータの異常検知などのテーマに対して指導を行ってきました。
同社では、ガラス溶融窯、ガラス成形設備、ガラス加工設備に設置された多数のセンサーから収集したデータにより操業を監視するシステムが構築されています。これらの設備で異常が発生した際、その時間帯やセンサーを自動的に特定するシステムの開発に取り組んできました。異常検知手法の選定や適用の仕方に始まり、得られた結果の解釈、異常検知システムとしての運用方法まで、技術開発の進展に合わせて議論を行ってきました。
こうした具体的なテーマについての指導に加え、時系列解析の教科書の輪読を行い、幅広いテーマに使える分析能力の向上をめざしてきました。教科書の内容について、適宜、質問への回答や教科書の内容についての補足を行い、状態空間モデルを中心に時系列解析への理解を深めました。
学術指導を受けてこられた同社社員のうち一名が、これまでの取り組みを研究としてより発展させるため、2025年度より社会人派遣としてデータサイエンス研究科に入学しました。

専門領域キーワード異常検知

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