製造

2025/12/12

日立建機ティエラで異常検知を題材とした学術指導を実施

株式会社日立建機ティエラ

  • 価値創造
  • 人材育成
  • 学術指導
  • DS学部
  • 連携協定あり

座学による基礎から現場での運用までを指導

建設機械の開発・製造・販売を行う株式会社日立建機ティエラの生産技術者を対象として、異常検知を題材とした学術指導を行いました。前半は、異常検知の基本的な考え方や各種手法について、教科書に沿った講義を5回にわたって行いました。また、参加者は講義で扱った内容についてPythonで具体的な実装を行う演習に取り組みました。
学術指導の後半は、実際の生産現場で取得されたデータについて、生産設備の異常を検知する手法について議論を行いました。金属部品の切削を行う工作機械からセンサーで取得された時系列データの分析を行うことで、切削ツールの刃の交換時期を事前に予測できないか検討しました。時系列データの可視化をするところから始め、異常検知手法について議論を重ねました。毎回の指導では、同社技術者が取り組まれた分析結果を確認し、改善するための分析の方針や具体的なプログラムの実装まで議論しました。
学術指導の終盤には、実際に異常検知を日々行うための具体的なシステム構成などについても検討と議論を行いました。分析手法の基礎の座学での習得から始まりましたが、現場での運用が見えるところまで、順調に進めることができました。本取り組みのように、分析手法の基礎にとどまらず、各企業の現場で直面する課題の解決を見据えたデータサイエンス教育を実践して参ります。

関連リンク

専門領域キーワード異常検知

産官学連携トップへ戻る