政府・自治体

2024/12/06

彦根市と交通渋滞の原因究明と解決に向けた分析・提案

彦根市

  • 戦略立案
  • 最適化
  • 共同研究
  • DS学部
  • 連携協定あり

交通量の比較分析から収益が低い青信号タイムステップを発見

2022年度、彦根市データサイエンス活用課題解決支援業務として委託を受け、彦根市で交通渋滞が発生している箇所についての原因究明と解決案立案を実施しました。市役所と警察はこれまでもさまざまな対策をして改善を試みたにもかかわらず、市内では慢性的な渋滞が発生している箇所が複数あり、市民生活に悪影響を与え、改善する必要があります。本課題を実施するにあたって、広域の交通量データ分析及びフィールドワークを通して、県道2号大津能登川長浜線の馬場2丁目交差点から松原橋交差点までの区間を主な課題対象と選定しました。

交通量及び信号サイクル分析に基づき彦根市内交差点改善案提案

対象区間の交通量を分析することで、渋滞原因となるボトルネックは馬場2丁目交差点にあると原因を特定しました。この交差点は優先度の高い湖岸道路の右折箇所であり、シンプルな十字交差点に見えても、交通流の観点においては変形交差点にあたります。
馬場2丁目の信号現示サイクルと各方面の交通量を比較分析したところ、車両の排出数と阻止数の観点において特別に収益の低い青信号タイムステップを発見しました。交差点全体の収益が高くなるように改善案を模索する際、改造工事に係るコスト、変化による新たなリスク、車両と歩行者の安全性、各道路の公平性など複数方面の要素を考慮し、改善案2案を提案し、2023年7月に彦根市役所記者会見の場で公開説明をしました。

主要地方道大津能登川長浜線(松原橋・馬場二丁目交差点)における渋滞緩和施策に係る協議

2024年3月14日には滋賀県湖東土木事務所より3名、彦根警察署より1名、彦根市建設部より5名の道路交通関連の専門家が来学し、本学にて本事案について協議会を実施しました。専門家たちは対象区間の交通量及び信号現示に関する分析内容および改善案について本学の説明を聞き、前向きに意見交換をしました。

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専門領域キーワード交通渋滞

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