推定手法だけでなく、信頼性の自動評価の方法も開発

自動車部品のグローバルサプライヤーである株式会社アイシンと共に、車載カメラ映像を解析することで、カメラの取付姿勢などのカメラのさまざまなパラメータを自動推定する手法を共同で開発しています。
車載カメラを使った安全運転支援や自動運転が実用化されつつある昨今、車両にカメラが搭載されることは当たり前の状況となりつつあります。このような車載カメラの映像を活用するためにはカメラパラメータの高精度な推定が必須となりますが、工場での推定作業には時間やコストがかかるという問題や、ユーザの使用状況によってカメラパラメータが工場出荷時の状態から変化してしまうという問題もあります。本研究では車載カメラの映像を解析することで、カメラパラメータの高精度な推定を行います。これにより、カメラキャリブレーションの自動化を実現し、またカメラユニットの故障検知やカメラパラメータの自動補正が可能になります。
これまでの共同研究によって、実際の車載カメラ映像から高精度にカメラパラメータを推定する手法を開発し、現在はさらに推定結果の信頼性を自動で評価する方法の開発に取り組んでいます。