医療

2024/07/08

米国・セントジュード子供研究病院と国際共同研究

セントジュード子供研究病院

  • 研究開発
  • データ解析
  • DS学部
  • 連携協定あり

小児がん生存者の追跡調査

米国・セントジュード子供研究病院からの依頼を受け、国際共同研究契約を締結しました。この契約に基づき、本学データサイエンス学部の和泉志津恵教授(専門:医療統計学)が、小児がん生存者研究(Childhood Cancer Survivor Study,CCSS)に正式なメンバーとして参画いたします。

小児がん患者の5年生存率は、1960年代以前は20~ 30%であったものが、治療法の目覚しい進歩によって、現在では85%を超えるまでになりました。しかし、激しいがん治療を成人前に受けるため、小児がん生存者はさまざまな健康上のリスクを、5年生存後も負う可能性があります。CCSSは、小児がんに21歳までに診断され5年以上生存した患者約3.8万人を対象にし、1994年からこれまでにない大規模な追跡調査を続けています。

セントジュード子供研究病院が運営母体となり、米国・国立がん研究所からの多額の研究費助成により北米の31施設が協力し、小児がん診断から5年以降の生存者の健康状態の研究・改善を目的としています。この研究分野で世界をリードする研究ベースであるCCSSは、世界各地の研究者に活用され、多数の研究論文や付属研究を生み出している研究です。

向かって右から椎名洋教授と、当センター客員教授でセントジュード子供研究病院に在籍する安井裕教授
専門領域キーワード統計解析、統計的方法論

産官学連携トップへ戻る