データサイエンスセミナー特別講演会「国際社会と統計データ-SDGs時代を迎えて-」を開催
開催日時:2018年12月20日13:00-14:20
開催場所:第2校舎棟2階 23番講義室
「証拠に基づく政策立案(Evidence-based Policy Making, EBPM))」の言葉に代表されるように、国や地方自治体の政策立案におけるデータの重要性がますます高まっています。また、国際連合が推進する「持続可能な開発目標(SDGs)」においても、具体的な指標(データ)に基づいて進捗状況を評価するモニタリング枠組み(Monitoring Framework)が重要な役割を果たしています。
データサイエンス教育研究センターでは、12月20日(木)に、元・国際連合社会経済局統計部次長の大崎敬子氏を招聘し、データサイエンス特別セミナー特別講演会「国際社会と統計データ-SDGs時代を迎えて-」を開催。本学の学生や教職員、一般市民の方など多数の参加がありました。
講演では「国連の職員になるまで」「国連の統計活動」「SDGsにおける統計の役割」の3つのテーマでお話をいただき、講師の大崎氏が国連で働くことを志したきっかけや国連職員になるためにどのような努力をしたか、国連ではどのように統計データを収集し活用しているか、SDGsにおいて統計データがいかに重要かや今後の展望等について、実際に国連においてSDGsのモニタリング枠組みの策定を担当された経験も踏まえたお話を伺うことができました。
講師の大崎氏からは、「”好き”を仕事にする」ことの重要性や、国際的にもデータサイエンティストの活躍の場が広がっていること、国連外交の舞台裏や苦労話など、幅広いお話をいただきました。参加者からは「どうやったら国連職員になれるのか」「国連におけるデータ収集の実際」「日本のような先進国におけるSDGsの意義」等、様々な質問があり、活発な議論が行われました。講師からは未来のデータサイエンティスト・国連職員に向けて力強いエールをいただき、たいへん熱のこもった講演会となりました。