2023年11月29日（木曜日）、琵琶湖ホテルで特別なイベントが開かれました。これは、尼崎、東大阪、大津の3つの商工会議所が連携して実施した異業種イノベーション大交流会です。鳥取商工会議所のゲストを含む70社以上の企業経営者が参加しました。

　この会のテーマは、企業成長戦略のためのデジタルトランスフォーメーション（DX）推進でした。滋賀大学 データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターの深谷良治教授による基調講演では「データサイエンス：デジタル後進国脱却のカギ」と題して、日本のデジタル化の遅れに対する危機感と、日本の製造業を支える中小企業が集積する地域の再興に対する期待が語られました。また、デジタル変革におけるデータの利活用と従業員の意識改革について、実践的な事例を交えてアドバイスが提供されました。

　基調講演に続き、大津の地元企業がDXの実践事例を発表しました。その後、イベントは豪華客船「ビアンカ」に移り、船上での交流会が実施されました。80名以上が参加したこのセッションでは、滋賀大学のデータサイエンス学部の教育内容、リカレント教育、オンライン教材、滋賀大発のスタートアップ企業に関心を抱いた企業との意見交換が行われました。このイベントは、DXに関心を持つ地域中小企業がネットワーキングして、悩みや工夫を共有する絶好の機会でした。