産官学連携

国立音楽大学と連携協定を締結-音楽とデータサイエンスの邂逅-

 音楽とデータサイエンスの邂逅。そこから生まれる大きな可能性を探求するために、国立音楽大学(東京都立川市、学長・梅本実氏)と7月28日(金)に連携協定を締結しました。

 今年4月、国立音楽大学では、データサイエンス(DS)を主軸とした科学的な手法により音楽分析を行う新コース「音楽データサイエンス・コース」を、日本で初めて開講しました。一方、滋賀大学は、2017年にデータサイエンス学部を日本で初めて創設し、日本のDS教育をけん引してきました。この度、「音楽データサイエンス・コース」の開講を知った滋賀大学が国立音楽大学にアプローチをして協定締結に至りました。

 データサイエンスの応用分野は多岐にわたりますが、その領域分野に関する深い知識・経験と結びついたときに、データの分析にとどまらない大きな価値創造が行われます。今後は双方の大学教員を互いに招いて、ゲスト講師として学生に講義を行うことなどを予定しています。また研究面でも交流を進めて参ります。

 国立音楽大学ではデータサイエンス分野の教育研究について、音楽に特化した日本で初めての教育プログラムにより、理系的センスを学び、持ち前の音楽センスを生かした音楽データサイエンティストを養成します。データサイエンスの手法により、経験と勘に頼りがちであった演奏やトレーニングに演奏科学の視点を導入し、教育・研究に大きな成果をもたらすことが期待されています。

 また本学では、国立音楽大学が保有する膨大な音楽領域データにより、今までにない知見を得ることが可能となります。データサイエンス×アートは正解がなく、これからの可能性が大きい分野です。従来の機械学習は正解や物差しがある世界でしたが、AIの普及・進化により正解のない世界が広がっています。データサイエンス×アートは答えのない世界に乗り出す第一歩であり、新しい領域を切り開く、今までとは異なった知性です。社会実装においても新しい可能性が広がります。本学では生成AIについて、秋学期より新しい講義を開講します。

 国立音楽大学と滋賀大学の知見と実践的プログラムが加わって、双方に化学反応が起きることにより、時代が求める新たな知の領域を広げていきます。

(左から)梅本学長、竹村学長
関係者一同

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