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総務省統計研究研修所と共催「令和5年度教育関係者向けセミナー」を開講

 2023年8月1日、「令和5年度教育関係者向けセミナー」を総務省統計研究研修所との共催で開講しました。

 本セミナーは、高校や教育委員会などの教育関係者を対象に、2017年から毎年夏に開講しており、今回はオンラインで、全国の高校教員を中心に約20名が参加されました。

 データサイエンスに関するリテラシーの向上や、データサイエンスを用いた授業デザインをテーマに講義や演習により、統計指導のスキルを磨いてもらうことを目的に行っているものです。

 セミナーは、データサイエンス学部長 椎名教授の挨拶に始まり、午前の部はデータサイエンス学部の奥村准教授が登壇しました。演題を「データサイエンスの現状とその基礎」とした講義では、リテラシー+(プラス)の認定を受けた「滋賀大学数理・データサイエンス・AI教育プログラム」(参考:https://www.shiga-u.ac.jp/6348/)や、昨今注目されているchatGPTなどの最近のトピックスを交えつつ、「データサイエンスとは、統計学と情報学をもとにデータを活用して価値創造を図る領域である。」という定義や、データサイエンスの発展について、ビジネスへの活用や、エビデンス重視の動向等の観点から分かりやすく紹介しながら、データサイエンスを担える人材育成の必要性について説明がありました。

 午後の部は、愛知教育大学の青山和裕准教授が「高校生向けの統計指導のポイント」と題して、社会構造と教育・人材育成システムの関連性を示しながら、批判的思考など、統計教育について子供たちに教えるべき事項について、説明がありました。後半パートでは、参加者グループに分かれ、統計教育を行う上での課題の共有や意見交換が行われました。このグループワークを踏まえた情報共有や質疑応答において、一般の高校で統計教育を実施するにあたって、学習指導要領の枠組みの中のカリキュラムにおいて、どのように統計に興味を持ってもらえる授業が実施できるか、また元となる教材データの在り方について、活発な意見交換が行われました。

午前の部講師は滋賀大学データサイエンス学部奥村太一准教授
午後の部講師は愛知教育大学の青山和裕准教授

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