開催日時：2023年06月05日14:00-15:00

開催場所：対面（講堂多目的ルームＩ）およびWeb併用で行います。
　　　　　※対象は特に限定しない。

講演者：福島 真太朗先生（トヨタ自動車株式会社、滋賀大学）

題目：機械学習品質管理・保証の動向と取り組み

概要：
　機械学習を組み込んだ製品やサービスが実用化されるにつれて、その品質管理や保証が社会的にも重要な課題として認識されています。機械学習を搭載したアプリケーションには、データに基づく帰納的な学習という特質があるため、従来のソフトウェアにおける要求や仕様からの演繹的な開発とは異なる品質管理方法が求められます。講演者はこれまでに、「機械学習品質マネジメントガイドライン」（産業技術総合研究所）の策定に携わるとともに、企業内においても工場における外観検査（画像認識・物体検知）、コネクティッドカーから収集される車両走行データを用いたサービス等の実現に向けて、直面する課題を解決するための取り組みを実施してきました。
　本発表では、これらの動向と取り組みについて、事例を交えながら説明します。まず、社会的な動向や技術的な進展等について概観し、続いて企業内における事例、特に工場における外観検査に焦点をあてて、実用化に向けての課題や対応について取り上げます。最後に、機械学習品質マネジメントガイドラインの概要、および物体検知や外観検査等の開発事例リファレンス（ガイドラインのケーススタディ）の考え方や内容について説明します。

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