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先端因果推論特別研究チーム キックオフシンポジウムを開催(2025年12月1日)

 2025年12月1日、滋賀大学彦根キャンパスイニシアティブ棟1階未来創生スクエアにおいて、データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター先端研究部門への「先端因果推論特別研究チーム」の発足を記念したキックオフシンポジウムが開催されました。
 本チームは、令和7年9月に発足し、滋賀大学特別重点研究にも指定された研究組織です。世界の研究者上位2%にも選出された清水昌平卓越教授をリーダーに、因果推論の理論的深化と社会実装の加速を目指して、AI技術と統計的手法を融合させた先端研究を推進しています。

 シンポジウムには、対面で41名、オンラインでは140名を超える参加があり、会場と配信の両方で盛況のうちに進行しました。開会にあたっては、竹村彰通学長より挨拶があり、続いて清水卓越教授による基調講演「先端因果推論特別研究チームの研究構想と人間とAIが協働する自律因果探索の展望」が行われました。

 その後、チーム構成員による研究発表として、黒木学特任教授(横浜国立大学教授)による「原因の確率とその周辺~最近の話題から~」、増井恵理子特任助教による「統計的因果探索による教育達成モデルの検証」が続き、いずれも会場から質問が寄せられ、理論と応用の両面で意見交換が交わされました。

 後半は、富士通株式会社髙木拓也氏による因果推論の事例紹介が行われ、実務との接点に関心が集まりました。質疑応答では、現場での活用可能性や今後の展開に関する具体的な質問が寄せられ、研究と社会実装の橋渡しとなる貴重な時間となりました。

 閉会後には懇談会が開催され、登壇内容を踏まえた対話が続き、参加者同士が膝を突き合わせて意見を交わす様子が見られました。懇談会では、清水チームリーダーから今後の研究への意気込みも語られ、参加者の関心と期待が一層高まりました。

 なお、本チームの活動は、2026年1月29日・30日に開催予定の「第1回因果フォーラム(https://www.shimizulab.org/lab/causalws)」に続きます。国内外の研究者・実務者とのさらなる連携を図る場として、今後の展開にもぜひご注目ください。

清水昌平チームリーダーの基調講演
富士通髙木拓也氏の事例紹介、質疑応答が活発に行われました

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