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教育学部・森太郎教授が「弥平とうがらし」の科学的分析を通じて地域野菜の魅力を発信— 地元企業fm craicとの共同研究成果を学会で発表 —

 2025年11月16日、鳥取で開催された「農業生産技術管理学会大会」において、滋賀大学教育学部の森太郎教授・久保加織教授のグループが、滋賀県湖南市の伝統野菜「弥平とうがらし」に関する研究成果を発表しました。本研究は、地域の農産物を科学的に分析し、その価値を広く発信することを目的として、地元企業である株式会社fm craic(エフエムクラック)との共同で実施されたものです。

 「弥平とうがらし」は、湖南市で100年以上にわたり栽培されてきた在来野菜で、鮮やかなオレンジ色と強い辛味、芳醇な香りが特徴です。森教授らの研究では、このとうがらしの辛味成分や香気成分、抗酸化性などを科学的に測定し、他品種との比較や栽培条件による違いを明らかにしました。その結果、「弥平とうがらし」は辛味や甘味、香りの面で優れた特性を持ち、地域資源としての高いポテンシャルがあることが示されました。

 また、本研究は、弥平とうがらしを使った商品開発を行っているfm craic様との連携のもとで進められました。同社では、弥平とうがらしを100%使用した一味唐辛子やチリソース、ビリヤニなどの加工食品を展開しており、地域の味を活かした商品づくりに取り組んでいます。

 今回の発表は、地域の伝統野菜を科学的に評価し、産業や観光と結びつける取り組みとして注目されており、滋賀大学では今後も地域と連携した教育・研究活動を通じて、持続可能な地域づくりに貢献してまいります。

弥平とうがらし
弥平とうがらしを使った商品(株式会社fm craic)

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