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《2025年11月27日》国際シンポジウム(講演者:David Weisburd 先生 題目:「空間的犯罪分析と予測 −理論から実践へ−」)

 滋賀大学データサイエンス学部では、「犯罪の空間的集中現象とその実務への応用」をテーマに、国際シンポジウムを開催します。

 本シンポジウムでは、アメリカの「エビデンスに基づく警察活動」の研究教育拠点であるGeorge Mason UniversityからDavid Weisburd教授を招聘し、犯罪集中の法則の理論的基盤について講演いただきます。Weisburd教授は、シアトル市での16年間にわたる縦断研究により、都市内のわずか5〜6%の街区が毎年50%以上の犯罪を生み出していることを実証し、犯罪学分野最高の栄誉であるStockholm Prizeを受賞しています。

 また、警察庁長官官房技術企画課先端技術導入企画室の尾崎浩一室長からは、日本の警察におけるAI等先端技術の導入に向けた取組について講演いただきます。日本では、そして、急速に進む人口減少・少子高齢化の中で、犯罪の複雑化・巧妙化などの課題に対応するためAI等の先端技術の実証実験や実装が進められています。

 次いで、イタリア・日本の研究者が、両国における犯罪や交通事故の集中現象とその背景要因に関する実証研究について話題提供を行います。イタリアからはSerena Favarin先生(サクロ・クオーレ・カトリック大学)が、同国における犯罪集中の法則の検証結果と犯罪集中についての世界的な共同研究枠組みについて報告します。日本からは、大山智也先生(東京大学)が日本における地理的犯罪予測手法の開発について、足立浩基先生(東北大学・NEC)が京都における人流と犯罪発生の関係について、川井明先生(滋賀大学)が、プローブデータから得たヒヤリハット情報と交通事故の相関性について、それぞれ報告します。

 基調講演・話題提供を受け、討論では、これら理論と実証研究をどのように社会の実務に活かすことができるのか、また、エビデンスに基づく犯罪や事故の予防を実現するための学術・公的機関・企業の役割・連携方策について議論します。

日時:2025年11月27日(木)13:00〜17:00

場所:滋賀大学 士魂商才館 3F セミナー室Ⅰ(対面+Zoom併用)

申込:https://forms.office.com/r/ywAVkAGZEm

アクセス:滋賀大学彦根キャンパスへのアクセス情報はこちら

プログラム:
13:00 開会 司会:青木高明先生 滋賀大学
13:05 見どころ解説: 島田貴仁先生 滋賀大学
13:10 基調講演:Weisburd,D.先生 米国ジョージメイスン大学
13:55 基調講演:尾崎 浩一氏 警察庁長官官房技術企画課先端技術導入企画室長
14:20 休憩
14:50 話題提供:Serena Favarin先生 イタリア サクロ・クオーレ・カトリック大学
15:10 話題提供:大山智也先生 東京大学
15:30 話題提供:足立浩基先生 東北大学・NEC
15:50 話題提供:川井 明先生 滋賀大学
16:10 休憩
16:30 総合論議
16:55 閉会

お問い合わせは以下のアドレスにメールでご連絡ください。
ura@shiga-u.ac.jp

犯罪学・データサイエンス・公共政策に関心のある方は、ぜひご参加ください。

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