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滋賀大学、NISSHA(株)およびそのグループ会社(生産)による共同研究成果報告会に参加

 8月5日、本学はNISSHA株式会社およびNISSHAプレシジョン・アンド・テクノロジーズ株式会社(NPT、フィルムタッチセンサーなどの開発、生産)との共同研究成果報告会に参加しました。本報告会はNISSHA本社(京都市)にて開催され、2年間にわたる共同研究の成果発表と意見交換が行われました。

 本共同研究は、2023年7月に始まり、「画像判定AIの内製化」と「人材育成」を2つの柱として、生産現場における目視検査の課題解決を目的に取り組まれてきました。画像分類・異常検知・物体検知などのAI技術を活用し、外注に頼らず社内でシステムを構築した点は、特に高い評価を受けました。

 報告会には、NISSHAの西本取締役(最高品質・生産責任者)、青木上席執行役員(最高人事責任者)、小林執行役員(最高情報責任者)をはじめとする経営層も出席され、以下のような前向きなコメントが寄せられました。

・技術習得と人材育成の両面で確かな成果が得られた

・初年度は苦戦もあったなか、粘り強い取り組みにより2年目に確かな成果が現れた

・デジタル技術を活用し、自ら課題解決に自律的に取り組む段階に来ている

・継続的な取り組みが重要であり、今後の展開につなげていくべき

・今後は工場現場への展開や、第2期生・第3期生への広がりを期待

本学からは、データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターの深谷良治センター長と村松千左子教授が参加し、次のような講評が述べられました。

・習得した技術を現場で実践し、課題ごとに最適な手法を適用している点が非常に高く評価される

・NISSHAはDXに対する意識も実践力も高く、今後も共同研究による中長期的支援に加え、道場やワークショップなど短期的な人材育成支援も継続的に提供していきたい

本報告会を通じて、産学連携による技術革新と人材育成の相乗効果を改めて実感する機会となりました。滋賀大学は今後も地域企業との連携を深め、社会課題の解決と次世代を担う人材育成に積極的に取り組んでまいります。

以上

報告会の様子(奥:NISSHA様、手前:滋賀大学)
質疑応答の様子
質疑応答の様子

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