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【イベントレポート】イノベーションの「新結合」が生まれる場──イニシアティブ棟で初の共同研究センター懇親会を開催!

 2025年4月、滋賀大学彦根キャンパスに開設された「イニシアティブ棟」は、データサイエンス・AI分野における産学官連携を推進する新たな研究・交流の拠点として、国内屈指の連携実績を誇る3つの共同研究センターが集結しています。
・あいおいニッセイ同和損保株式会社との「日本セーフティソサイエティ研究センター(JSSRC)」
・株式会社帝国データバンクとの「帝国データバンク/滋賀大学Data Engineering and Machine Learningセンター(DEMLC)」
・日東電工株式会社との「滋賀大学・日東電工デジタルイノベーション研究開発センター(NSIC)」
 この3センターは、いずれも長期的かつ実践的な成果を挙げてきた、滋賀大学における産学官連携の柱です。拠点が一堂に会したことで、分野や組織の垣根を超えた「新結合」が生まれ、イノベーションのさらなる加速が期待されています。

 2025年7月17日、そのイニシアティブ棟2階のオープンスペースにて、3センターの関係者が一堂に会する初の懇親イベントが開催されました。本イベントは、企業側からの自発的なアイデアをもとに実現した、手づくりの企画で、東京や大阪など遠方からも企業研究員の方々が駆けつけ、大学からは共同研究に携わる教員、大学職員、大学院に在籍する社会人研究者らが参加し、にぎやかな交流の場となりました。
 イベントの冒頭で行われた竹村彰通学長の挨拶では、イニシアティブ棟の果たすべき役割や、こうした対話と共創の機会が未来の価値創造に不可欠であることが力強く語られました。
 その後の懇親会では、日頃の研究活動の中で感じている課題や工夫、今後の連携の可能性について、肩ひじ張らずに語り合う雰囲気が広がりました。例えば、互いの社内セミナーでの講演を依頼し合う構想や、研究成果の応用先を越えた横断的な協業の可能性など、具体的なアイデアが次々と交わされました。
 また、月刊誌『統計』に掲載された各センターの紹介記事を読み比べることで、取り組みへの理解を深め合うなど、センター間の多面的な情報交換も実現しました。

 形式ばらないオープンな交流がもたらした、距離の近い信頼関係──それは、研究成果の深化や、新たなプロジェクト創出のきっかけとなる、かけがえのない土壌であり、滋賀大学が掲げる「共創と協働」の精神に通ずるものです。
 滋賀大学はイニシアティブ棟を「人と知の結節の拠点」として、データサイエンスを核とした社会価値の創出に貢献してまいります。

集合写真

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