(株)ミライト・ワン主催のセミナーで深谷良治教授が講演
2025年6月5日、データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターの深谷良治教授が、(株)ミライト・ワン主催のミライト・ワン グループ役員・幹部セミナーにて講演を行いました。
ミライト・ワン グループは、通信、電気、交通、エネルギーなどの社会インフラを建設・運用・維持・管理する事業を展開しており、今回のセミナーにはミライト・ワンをはじめ、TTK、ソルコム、四国通建、西武建設、ミライト・ワン・システムズ、国際航業など60社以上のグループ会社から約400名の役員・幹部社員が参加しました。
「デジタル時代を勝ち抜くために、データの力を解き放つ」と題した講演では、アジアの交通、物流、医療分野におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の事例が紹介されました。また、滋賀大学のデータサイエンス学部および大学院におけるビジネス価値創造に直結した実践的教育の取り組み、さらにはデータサイエンス・AIイノベーション研究推進センターによる教育研究と社会の共創から生まれるシナジーの具体例が語られました。
さらに、企業向けの人材育成プログラムの実施例や、中小企業から大企業に至るまで、さまざまな業界の課題を解決してきた学術指導・共同研究の成果も紹介され、聴講者から高い関心が寄せられました。
深谷教授は、「不確実性の下で定量的判断のできる組織思考能力」と「変化を見抜き、変化を恐れず自ら変われる組織対応力」の重要性を強調し、デジタル時代に求められる企業の在り方について強いメッセージを送りました。
質疑応答では、参加した多くの役員から経営目線での質問が寄せられ、データサイエンスを経営に活かすための具体的な示唆が交わされました。講演の最後には、データの重要性とその管理に関する企業の共通課題が共有され、参加者の理解と認識が深まりました。
滋賀大学は今後も、社会との連携を通じて、実践的かつ先進的なデータサイエンス教育と研究の推進に努めてまいります。
