びわ湖大津プリンスホテル現地会場とオンラインを併用し、第2回びわ湖環境シンポジウムが開催されました
11月20日(土)、びわ湖大津プリンスホテル現地会場と、オンラインを併用し、第2回 びわ湖環境シンポジウムが開催されました。
同シンポジウムは一般社団法人e-kagaku国際科学教育協会(以降「e-kagaku」)等3団体が主催、本学や滋賀県等が後援し、「宇宙産業とデータサイエンス人材の育成を地方創生の原動力に」をテーマにe-kagakuアカデミーの小・中・高校生が取り組む琵琶湖の環境調査活動に係る研究発表や、環境問題ならびに宇宙利活用とデータサイエンスの応用が進展するICT時代にマッチした社会の創生について議論が行われました。
e-kagakuアカデミーの小・中・高校生が取り組んでいる琵琶湖環境調査の活動発表では、手作りでデータを取得するためのデバイスを作成し、収集したデータを統計的手法や機械学習を使って分析した結果を報告する等、データサイエンスの実践的教育がこのプログラムで進展していることを示すものとなりました。
特別講演では、本学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターの深谷副センター長が「データ主導で切り開く滋賀の未来」と題して、防災、環境、医療、交通などにおけるデータ利活用の国内外の具体的事例を紹介し、滋賀大学データサイエンス学部の文理融合の人材育成の仕組みを説明しました。琵琶湖の環境データサイエンスとしては、琵琶湖全層循環停止リスクに関する確率的時系列モデルを使った研究事例を紹介しました。また、宇宙に目を向けるという観点で、衛星からのデータを活用した防災、環境、資源、インフラ管理、都市計画など様々な領域への応用の可能性も示唆しました。
パネルディスカッションには本学データサイエンス学部の齋藤教授が登壇して、琵琶湖の3Dモデル作成と動的なシミュレーションに関する教育について紹介しました。パネルには滋賀銀行、滋賀県、一般社団法人日本宇宙フォーラム、滋賀ローカルSDGs研究会に方々も加わって、e-kagakuアカデミー代表の司会のもとで産官学金連携が切り開くビジネスと人材育成について活発な意見が交わされました。