お知らせ
第187回 データサイエンスセミナー開催報告
2025年3月10日、杉山 将 先生(理化学研究所 革新知能統合研究センター センター長/東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授/滋賀大学 データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター 特別招聘教授)をお招きして、第187回データサイエンスセミナーを開催いたしました。題目は「機械学習国際学会の動向とベイズ誤差に基づく機械学習について」で、データサイエンス学部を中心に教員・学生が参加したほか、データサイエンス連携コンソーシアム会員企業の社員なども加わり、対面とオンラインを合わせて50名を超える参加者が受講しました。
本セミナーの前半では、NeurIPS、ICML、ICLRなど機械学習分野の主要な国際会議の動向が紹介されました。AIトップ論文の著者数ランキングでは、米国の大学・企業および中国の大学が上位を独占し、日本の機関は2020年と比較して相対的に順位を下げている実態と課題が示されました。
後半では、達成可能なテスト誤差の最小値であるベイズ誤差に関する以下の研究成果が紹介されました。
(1)訓練誤差が一定値以下にならないように制約する、洪水法による過適合抑制手法
(2)分類器や、入力データ不要のベイズ誤差推定の手法
参加した統計学・AIの研究者から多岐に渡る質問が寄せられ、機械学習の先端分野に関する知見を深める意義深いセミナーとなりました。
